市村正親 「ミス・サイゴン」卒業宣言は作戦だった!?「その方がお客さんが入るからって…」

市村正親 「ミス・サイゴン」卒業宣言は作戦だった!?「その方がお客さんが入るからって…」

 俳優の市村正親(71)が26日、都内で行われたミュージカル「ミス・サイゴン」の制作発表会見に登場した。

 1992年の日本初演以来、エンジニア役を演じ続けている市村は、第一声で「市村でーす!初演からずっとやってまーす!」と絶叫し、集まった約190人の招待客を喜ばせた。

 2016年から17年にかけての前回公演ではエンジニア役からの“卒業宣言”をしながら、今回続投を果たしたことについて聞かれると、真偽のほどは定かではないが「僕自身はハナから卒業するつもりはなかったんですけど、(製作元の)東宝がそういう作戦でいこう、その方がお客さんが一杯入るからってことで。計算通り、卒業発表した後の残りの日は席が満杯になりましたね」と語り、キャスト、報道陣も含めた会場中を爆笑させた。

 「これまでの積み重ねはすっかり忘れて、今回はこれまでやったことのない方向でのエンジニア像を、演出家と一緒に作っていきたい」とやる気満々の決意表明をした市村。さすがに再度“卒業ビジネス”をするつもりはないといい、「今は、(東宝からも)続けられる限りやってほしいと言われてます」と語ってファンを安心させた。それを受け、具体的にいつ頃まで続けたいかと聞かれると、「(来春中学生になる)息子が(劇中の)クリス役をやるぐらいの歳になるまで!」と答え、再びファンの会場の笑いを誘っていた。

 同作は、帝国劇場で5月23日より上演される。