「麒麟がくる」織田信長役・染谷将太 来週3・1初登場「麒麟の前に信長がやっと来る」

「麒麟がくる」織田信長役・染谷将太 来週3・1初登場「麒麟の前に信長がやっと来る」

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)で織田信長を演じる俳優の染谷将太(27)が次週3月1日放送の第7話で初登場することが23日、分かった。この日放送の次回予告に登場。のちに主人公・明智光秀の主君となり、戦国最大のミステリー「本能寺の変」(1582年)で光秀に討たれる信長が、ついに現れる。

 俳優の長谷川博己(42)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第7話は「帰蝶の願い」。駿河の今川義元(片岡愛之助)の動きに脅かされた織田信秀(高橋克典)は、美濃の道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。そのため、娘の帰蝶(川口春奈)を嫡男・信長(染谷)の妻に迎え入れたいと申し出る。旅から明智荘に帰った光秀(長谷川)を、帰蝶が待ち構えていた。幼なじみで、ほのかな恋心を抱く光秀に、今回の尾張への輿(こし)入れを止めてほしいと頼む。一方、道三からは口をきかなくなった帰蝶を説得するように命じられる…という展開。

 次回予告、船上にいると見える信長の姿が一瞬、映し出された。ネット上には「おー、来週からいよいよ染谷信長公の登場か!」「次回、麒麟の前に信長がやっと来るのね」などの書き込みが相次いだ。

 染谷は番組公式サイトで「自分が織田信長を演じることになるとは思ってもみませんでした。しかも、革新的な信長像をゼロから構築したいとNHKの方からお聞きし、新しい織田信長を演じられる喜びと同時に大きな責任も感じています。織田信長はとてもピュアな男です。ピュアだからこそ感情の起伏が激しく、ピュアさゆえに孤独になっていく。青年時代の彼は、うつけもの、破天荒な男として描かれることが多かったと思いますが、その根底には人としての汚れのない純粋さがあったのではないでしょうか。そのピュアさは、信長が死ぬ瞬間まで大切にしたいと思っています。描かれるのは、これまでとは違う信長像ですが、見てくださる方に「でも、これも信長だよね」と思ってもらえるとうれしいですね。本当にすてきな役柄なので、最後まで全力で挑んでいきます」とコメントしている。