波瑠、主演映画に「ハードルが高すぎて断ろう」と直談判したことを明かす

波瑠、主演映画に「ハードルが高すぎて断ろう」と直談判したことを明かす

 女優の波瑠が19日、都内で行われた映画『弥生、三月-君を愛した30年-』完成披露試写会に出席。役柄のハードルの高さにいったんは断ろうと遊川和彦監督に直訴に行ったことを明かした。試写会には波瑠、遊川監督のほか、成田凌、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳も出席した。

【写真】波瑠、成田凌、岡田健史らメインキャスト集合

 本作は『家政婦のミタ』『女王の教室』などで知られる脚本家・遊川和彦の監督作品第2弾。学生時代に運命的に出会った弥生(波瑠)と太郎(成田)の30年間を、3月の出来事だけで紡ぐオリジナルストーリー。

 遊川監督の脚本を読んだ波瑠は「すごく感動したのですが、同時に弥生という女性の純粋さにも気づき、ハードルの高い役柄だと思いました」と率直な胸の内を明かすと「作品では東日本大震災の話も描かれています。『これは仕事のスケジュールが空いているから映画を入れよう』などという気持ちでは受けられないと感じたので、遊川監督に直接断りに行ったんです」と裏話を披露する。
 
 話をする際は、遊川監督と二人だけにしてもらうなど、決死の覚悟で臨んだという波瑠だが、実際に監督と向き合い、お互いの気持ちをぶつけあうと「どれだけこの作品に情熱をもって挑んでいるかに気づき、いつの間にか監督とお仕事をしたいという気持ちになっていました」と最終的にはオファーを快諾した。
 
 そんな波瑠に遊川監督は「しっかりと意見を言う方。時にはそれで誤解をされることもあるのかなと思った。そういうところが主人公の弥生にも、自分にも似ていると感じた」と起用理由を明かすと「この人に弥生を演じてもらえれば嘘にならないと思った」と絶大の信頼を寄せていたという。

 弥生との30年間を共に過ごす太郎を演じた成田は「出会ったときから(波瑠を)弥生としか見ていなかった。遊川監督と意見をぶつけ合っている姿を見ていましたが、お互いが正義と正義なので大変だなと感じていました」と魂を込めて作品に臨む遊川監督と波瑠の姿に引っ張られたようだ。

 本作が映画初出演になった岡田は、舞台あいさつに立つのも初。やや緊張気味にあいさつをすると「初めての映画が『弥生、三月-君を愛した30年-』でよかった。こんな華やかな舞台に立ててうれしいです」と満面の笑顔を浮かべていた。

 映画『弥生、三月-君を愛した30年-』は、3月20日公開。