池上彰氏が福島第1原発事故を生解説。「東京で生活できるのは、作業員たちのおかげ」

引用元:スポーツ報知
池上彰氏が福島第1原発事故を生解説。「東京で生活できるのは、作業員たちのおかげ」

 ジャーナリストの池上彰氏(69)が19日、都内で映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」(3月6日公開、若松節朗監督)のトークイベントを行い、自身が取材した内容も含めて解説した。

 俳優の佐藤浩市(59)、渡辺謙(60)らが出演し、東日本大震災で被害を受けた福島第1原発で命がけの対応をした作業員たちを描いた物語。池上氏は「もし原発を制御できなくなっていたら、首都圏から東北まで半径250キロ圏内に人が住めなくなっていた。4000万人が国内避難民になっていたかもしれない」と当時の切迫した状況を振り返り、「最後まで頑張った方々のおかげで、我々は東京で日常生活を送れているんです」と原発作業員たちをねぎらった。

 また、新型コロナウイルスの感染者が拡大したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」にも触れて「当時の原発作業員のように責任感を持って、任務を果たそうとしている人がいる。いつか映画化されて『ダイヤモンド・プリンセス 50』ができるかもしれない。政府の対応を批判する人もいるけど、そこで頑張っている人たちのことにも思いをはせてほしい」と語った。 報知新聞社