ソニー、ゲームで行き詰まったプレイヤーの手助けをするAIツールの特許を出願

引用元:IGN JAPAN
ソニー、ゲームで行き詰まったプレイヤーの手助けをするAIツールの特許を出願

ソニーが、ゲームで行き詰まった場合に、目的を達成するのに役立つアイテムや武器を指し示してプレイヤーを助けることが可能と思われるAIの特許を出願した。これはゲーム内アイテムか、必要であれば有料アイテムを示すという。
「In-Game Resource Surfacing Platform」というものが特許出願されており、ソニーはプレイヤーがビデオゲームで行き詰まって、攻略のために助けが必要になるというシナリオを使って機能を説明している。「多くのビデオゲームには、プレイヤーが獲得、発見、購入、使用するための何10万ものアイテムが存在します」と特許の説明に記されている。

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この特許出願中のAIツールは、「似たようなプレイヤーたちが集まるコミュニティーからのデータや、状況データに基づいてプレイヤーを手助けするゲーム内リソース」の検索と割り出しに役立つものだという。
このツールは3つのバリエーションを展開する。1つは、プレイヤーが置かれている「現在の状況」をAIが特定し、過去にその部分をクリアしたプレイヤーの状況と相互参照するものだ。「この方法は、当該の目標を達成した試みの間に、ほかの各プレイヤーが使用した1つ以上のリソースに基づいて、プレイヤーが目的を達成するために使用できるリソースを選択するための操作を提供します」

つまり、このAIは、ほかのプレイヤーがどのようにして目標を達成したのかを解明し、行き詰まっているプレイヤーに、その解決策を示すというものだ。さらに、ゲーム内のショップで購入できるアイテム、もしくはオンラインで購入できるアイテムを示して目標を達成するのを助けたり、目標達成後のポイントまでゲームを進めたり(おそらくスキップ?)することもできる可能性がある。
ゲームセッション中のAIの活用は新しいものではない。Ubisoftが、ゲームのプログレッションを追跡したり、ゲーム内ステータスをチェックしたりできる、SamというAIサービスを公開している。Google Stadiaも、ゲーム内のヘルプを参照するために、Googleアシスタントと直接やり取りできるようにすると約束している。

ソニーの特許は、最初はゲーム内、もしくは有料アイテムを通して、プレイヤーに特定の目標を達成させることに向けて、より局限されているように見えた。しかし、より詳しいヘルプを提供するために、このサービスが拡大する可能性がある。
この特許は2019年に申請され、先日公開された。ソニーの新しいAIツールについて、正式な発表は行われていないため、次世代機PlayStation 5の機能として導入されるのかもしれない。 Matt Kim