平野レミ 亡き夫・和田誠さんのキネ旬特別賞受賞に涙「もう少し長く生きていて賞をもらえれば」

平野レミ 亡き夫・和田誠さんのキネ旬特別賞受賞に涙「もう少し長く生きていて賞をもらえれば」

 第93回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が11日、都内で行われ、昨年10月に死去したイラストレーターの和田誠さん(享年83)が特別賞を受賞した。亡き夫に代わり、料理愛好家でタレントの平野レミ(72)が出席。「お父さん、いただきましたよ」と天を仰ぎながらあいさつした。

 映画のイベントについては「私、場違いで。レミパン持っているだけなので。なに言っていいのか…」と苦笑い。「(夫が天国から見ていたら)レミがこんな所来て何やってんだよ、と言うと思う」と不慣れを強調した。

 和田さんについては「映画が好きで。映画ばかり見ていて。(私にとって映画は)ライバルだった」と家庭での様子を紹介。いつもと変わらないハイテンションで語りつつ、和田さんを思い出すと「今、悲しくて、悲しくてつらいので…これくらいに」と目頭を押さえた。

 また、「もう少し長く生きていて賞をもらえれば最高だった」と夫の気持ちを代弁した。

 和田さんは生前も、著書「お楽しみはこれからだ:映画の名セリフ」シリーズで1973年、85年、94年に、「これもまた別の話」(三谷幸喜氏と共著)で98年にそれぞれ読者を受賞している。今回は「映画の素晴らしさや愉しさを広く伝え、多くの映画ファンを育てた功績に感謝を込めて」顕彰された。