父親蒸発、車上生活…壮絶な幼少期過ごした元お笑い芸人、つかんだ「幸せ」の中でまたも

父親蒸発、車上生活…壮絶な幼少期過ごした元お笑い芸人、つかんだ「幸せ」の中でまたも

 MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)の11日放送は「元お笑い芸人 河内慎太郎 蒲鉾専門店 店主」がテーマ。元お笑い芸人の河内慎太郎氏(35)にスポットを当てる。

 週末になれば予約で満席になる人気蒲鉾専門店「ハチマル蒲鉾」の経営者・河内氏は元お笑いコンビ「ジョニーレオポン」のボケ担当。「よしもと漫才劇場」などに出演する芸人だった。

 大阪・福島にある蒲鉾専門店「ハチマル蒲鉾」は18年8月にオープンしてから自家製のすり身を使った揚げたての蒲鉾が人気となり、19年11月には難波店をオープン。NGK(なんばグランド花月)の近くにある路地裏に店を構える。リピーターが続出する人気の理由は“美味しさ”だけでなく「芸人時代の多くの仲間の支えもあった」と河内氏は語る。蒲鉾と芸人を愛する人が集う店は、よしもと漫才劇場で活躍する芸人のほとんどが常連。店を訪れた多くの芸人がアップするSNSが発信源となり、さらに新規のお客さんが訪れる。

 河内氏が芸人を辞めても決して切れない、かつての仲間との強い絆。なかでも「M―1グランプリ2018」で優勝した霜降り明星・粗品(27)は「先輩、後輩という間柄なんてものじゃない」と家族のような絆で結ばれているそうで、河内氏が芸人から蒲鉾作りの道へ進んだ際には「河内さんに大きな勝算があった」と粗品が打ち明けた。その勝算とは、河内氏が芸人時代に出会った創業60年の老舗蒲鉾店。秘伝の技に感銘を受け、芸人を辞めて弟子入りすることをすぐに決意したそうだ。

 2年間の修行を経て独立。その原動力になったのは幼少期の壮絶な経験が深く関係している。工場を経営していた父親が、多額の借金を抱えたまま蒸発。借金取りから逃げ続ける生活が始まり、家がなくなったうえ、車で生活をした日々もあった。中学、高校にも通えず、職を転々としながら働くなかで人生の目標を見付けた。「自分の生い立ちが不幸だとかかわいそうだとか思ったことがない。本当にこの生い立ちで良かったと思っている」と力を込めて語り「1%の悔いもない、今が本当に幸せ」と言い切る。結婚をして父親になった河内氏の人生の最大目標は?。さらに、成功を修めたかに見える河内氏に思わぬ病魔が襲いかかる。

 ナビゲーターは黒田博樹氏(44)、VTRナレーションは女優・手塚理美(58)。