“負けず嫌い”が成長する!? 進学塾VAMOS代表・富永雄輔が語る“伸びる子ども”のタイプ

引用元:TOKYO FM+
“負けず嫌い”が成長する!? 進学塾VAMOS代表・富永雄輔が語る“伸びる子ども”のタイプ

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。1月25日(土)の放送では、「進学塾VAMOS(バモス)」代表の富永雄輔さんをゲストに迎え、お届けしました。富永さんは京都大学経済学部を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生・浪人生まで通塾する「進学塾VAMOS」を設立。入塾テストをおこなわず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年塾生を難関校に合格させ、その指導法が話題となっています。

さらに富永さんは、サッカー日本代表の吉田麻也選手やシュミット・ダニエル選手の代理人でもあり、フェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖入りなど、Jリーグチームから依頼を受けて外国人選手を日本に移籍させる“日本サッカー協会登録仲介人”としても活躍されています。

◆「小さい成功の積み重ねが大事」

藤木:幼児教育、語学学習とサッカーの共通点はあるんですか?

富永:僕は両方の仕事をさせていただきながら、すごく近いものがあるなと感じています。

藤木:それはどんな点なんでしょう?

富永:サッカーが上手くなる選手と、語学が上手かったり、お子さまでお勉強ができたり……基本的にはちゃんと“自分でトレーニングができる”“反復トレーニングが非常に上手い”“基礎を疎かにしない”というところでは、すごく似ているのではないかなと考えています。

高見:反復ですか。

富永:“コツコツ頑張る”当たり前だけどそれに尽きちゃうのかなと思います。

藤木:逆にコツコツできない子は、あきらめたほうがいいということですか?

富永:いえ、コツコツできない子は、コツコツのステップを小さいところからやっていくんです。例えばリフティングでは、難しい“頭”を使うのではなく、“まず足だけで5回やる”とか。勉強にしても、いきなり難しいことをしないで、“ちょっと簡単なことをやってみる”のであれば、誰しもできるところはあるはずなので。すごく似ていると思いますね。

藤木:そうした成功体験って非常に大事だと思います。でも簡単すぎたら飽きてしまうし、できない目標だとあきらめてしまう……その置き方がすごく難しいなと思うんですが。

富永:単純に言うと、昨日できなかったことが今日できれば、もうそれで大成功だと思うんです。どんな人でも昨日よりできていれば“進歩”なので、学年や年齢、ジャンルにかかわらず、昨日より今日成功することを意識していけば、それが自信に繋がるのではないかなと思います。

そして、自信を持つためには、“小さい成功をいかに積み重ねられるか”だと思います。またそれを、周りの大人や指導者が見つけてあげて褒めるのも、大事なことだと思いますね。

藤木:これまでいろいろなお子さんを見てきたと思いますが、“こういうタイプが伸びるな”というのはあるんですか?

富永:現代の日本においては、頭のいい子ももちろんですけど、“負けず嫌いの子”じゃないでしょうか。

藤木:やっぱり悔しいから頑張れると。

富永:一方で、負けず嫌いな子が少ないんだと思います。「ハングリー精神を持て」とかよく言われるんですけど、これだけ生活環境が整っている日本で、“どうやってハングリー精神を持つのか”というそもそもの疑問もあるので。ゲームでも日ごろの勉強でも何でもいいので、“勝負したい”と思う子がいたら、その子は伸びると思いますね。