31日初公判 沢尻エリカ被告“薬物依存症じゃない“担当医が証言して情状酌量訴える構え

31日初公判 沢尻エリカ被告“薬物依存症じゃない“担当医が証言して情状酌量訴える構え

 MDMAとLSDを所持したとして、麻薬取締法違反罪に問われている女優の沢尻エリカ被告(33)が、専門医による検査の結果、薬物依存症の診断が出なかったことが30日、分かった。31日に東京地裁で開かれる初公判で、担当医が証言し、薬物依存はないとして情状酌量を求める見通しだ。

 沢尻被告は昨年12月6日に保釈され、そのまま都内の大学病院に入院。薬物依存度がどの程度か調べた上で治療に臨む方針だったが、スポニチ本紙の取材では、検査の結果、依存度は低く、病院関係者は「依存脱却の治療を受ける必要はなかったようだ」と明かした。

 沢尻被告は実際にこれまで、専門の医療機関や更生施設などを受診した様子はない。大学病院に入院して精神的な治療を受けているとみられる。

 沢尻被告は取り調べに対し「10年以上前からMDMA、LSD、大麻、コカインを使ってきた」と供述。長年にわたる複数薬物の使用から「薬物中毒者」との見方もあったが、尿検査では薬物の陽性反応が出なかった。

 初公判には傍聴希望者が殺到する見通しだ。沢尻被告は昨年11月の逮捕後、一切姿を見せておらず、法廷が第一声となる。傍聴整理券は地裁近くの日比谷公園で午前9時半から同11時まで配布される。開廷は午後3時。沢尻被告はどんな目的で、何をきっかけに薬物を使ったのか。「夜友」と呼ばれていたクラブ仲間との関係を断つことを宣言するとみられ、初公判での発言が注目される。

 ▽沢尻被告の麻薬所持逮捕 昨年11月16日、東京都目黒区の自宅マンションの自室にあったアクセサリーケースの中からMDMAの粉末0・09グラムが入ったカプセルを捜査員が見つけた。その後、LSDも見つかった。沢尻被告は逮捕直前まで、元恋人でファッションデザイナーの男性ら「夜友」とともに東京・渋谷のクラブに滞在。薬物は「元彼から預かったもの」と取り調べで供述し、その男性も逮捕されたが、昨年12月に釈放された。