話題のビリー・アイリッシュ、ジェーン・バーキン…ささやくように歌う“ウィスパーボイス”の魅力

引用元:TOKYO FM+
話題のビリー・アイリッシュ、ジェーン・バーキン…ささやくように歌う“ウィスパーボイス”の魅力

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。毎週水曜日は、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんとお届け。1月29日(水)の放送では「耳がくすぐったいウィスパーボイス特集」をお届けしました。

日本時間の1月27日(月)、世界最高峰の音楽の祭典「第62回 グラミー賞授賞式」が開催され、ポップ歌手のビリー・アイリッシュが主要4部門を制覇しました。ビリーの魅力と言えばささやくような“ウィスパーボイス”も外せません。そこでこの日は、ビリーの快挙を記念し、ウィスパーボイスが特徴の歌手・楽曲を紹介しました。

◆「bury a friend」ビリー・アイリッシュ

まずはポップス編。やはり最初はビリーの曲から。“自分の内に潜む怪物を葬る”というテーマの同曲ですが……歌詞は完全にホラーです。ミュージックビデオも観たというたかみなは、「1本の映画を観ているような内容。ドン! ドン! という音が鼓動とリンクして……怖いっす」と話します。

◆「Mornin’ Glory」ボビー・ジェントリー

続いてはカントリー編です。タイトルの意味は“アサガオ”。曲のシチュエーションはまさに“朝”で、「低血圧の気だるそうな女性のウィスパーボイス」と芳朗さんは評します。途中にはあくびまで入っています。たかみなが、「どうやって録音したんだろう?」と首をかしげると、芳朗さんは「朝、恋人と一緒に目覚めて、そこでピロートークしているような状況じゃないかな。日曜の朝みたいな感じ」と解説します。

◆「Lolita Go Home」ジェーン・バーキン

次はフレンチ編。フレンチポップはウィスパーボイスの宝庫で、“フレンチロリータ”を魅力とした歌手がたくさんいるそう。高級バッグ・バーキンの由来にもなったジェーン・バーキンは、その代表格です。芳朗さんは「この曲はグッとコケティッシュ。色気がある」と感想を口にします。

◆「I’m Shadowing You」ブロッサム・ディアリー

ジャズの世界でも魅惑的なウィスパーボイスは、多くの人をとりこにしています。ブロッサム・ディアリーは、1957年に33歳でデビューし、2009年に84歳で死去するまで「ずっと声が変わらず、少女のような声で歌い続けた」と芳朗さん。この曲を歌ったのは50歳のころなのだそう。

まさに“ウィスパーボイス界の美魔女”と言うべき彼女の歌声を聴いたたかみなは、「この声を生涯持ち続けるのはすごい!」と感服します。