『第3次スーパーロボット大戦』の思い出 アムロを戦わせたら、一瞬で「小学生」に?

引用元:マグミクス

 1993年にバンプレストから発売されたスーパーファミコン版『第3次スーパーロボット大戦(以下、第3次SRW)』は、過去の名作ロボットアニメに登場したロボットやキャラクターを多数登場させ、絶大な人気を誇りました。2019年8月にリリースされた最新作『スーパーロボット大戦DD』へとつながる歴史を作り上げる原動力となった、『第3次SRW』にハマりまくったライターの早川清一朗さんが、当時の熱狂ぶりを明かします。

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「レッツ! コンバイン!」

 初めて『第3次SRW』でコン・バトラーVの合体シーンが登場したとき、筆者の心の中には確かに葵豹馬(あおい・ひょうま)たちコン・バトラーチームの声が響いていました。

 もちろん、スーパーファミコンのカセットなので、フルボイスなど実装されてはいません。それでもはっきりと聞こえたのです。

 筆者が『第3次SRW』をプレイしたのは、発売から少し時間が経過した1994年でした。友人から「すごく面白いからやってみなよ!」と勧められたのを覚えています。「昔見たアニメのキャラとロボットが出ているのか、とりあえずやってみよう」。その程度のノリで『第3次SRW』をプレイし始め、幼少時のすり込みがどれほど強力なのか思い知ることになりました。

 さて、ここで、1970年代から1980年代のロボットアニメや、アニメの放送事情などについて説明しなければいけません。

 当時は1972年から放送された『マジンガーZ』の大ヒットを皮切りに、膨大な数のロボットアニメが作られていました。『ゲッターロボ』『機動戦士ガンダム』といった、今でも続編が作り続けられているタイトルもこの時期に生まれています。

 これらのアニメは、今では珍しくなった「再放送」枠でリピート放送されていました。平日の夕方に毎日『機動戦士ガンダム』が放送され、終われば次は『超電磁ロボ コン・バトラーV』、その次は『超電磁マシーン ボルテスV』、その次は『勇者ライディーン』、そしてまた『機動戦士ガンダム』というような形で、ローテーションで流れ続けていました。

 こうして少年少女たちは、同じアニメを繰り返し見続け、キャラクターのセリフや番組中の音楽を脳に刻み込みました。ですが、1990年代になると旧来のロボットアニメの再放送はかなり減少していました。

 当時は古いアニメを自由に見る手段は高価なレーザーディスクくらいしか存在せず、学生の身ではなかなか手が届かないものでした。

 筆者も子供の頃に見たアニメのことを思い出す機会は少なくなっていましたが、『第3次SRW』をプレイし始めてすぐに、過去の記憶が怒涛のように蘇ってきたのです。