今期2つの連ドラに出演 柄本佑の人気が“うなぎ上り”のワケ

今期2つの連ドラに出演 柄本佑の人気が“うなぎ上り”のワケ

 俳優・柄本佑(33)の人気がうなぎ上りだ。名前でググると、「イケメン」なんて関連ワードが出てくるほど。

 父はご存じ、名優・柄本明(71)で、母は2018年に亡くなった女優の角替和枝(享年64)、弟は俳優の柄本時生(30)、妻は女優の安藤サクラ(33)と、まさに“THE芸能一家”だ。

 デビューは03年と、芸歴はすでに17年の柄本だが、1月期は2つの連続ドラマに出演していることもあり、その存在が幅広い世代から大きく注目されている。先にネット上などで話題になったのは、8日スタートの連ドラ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)。

「佑さんは、吉高由里子さん演じる主人公の元恋人役で出演しており、これがやたらと色っぽくてかっこいい。ヤフー!で検索すると、関連ワードのトップは『かっこいい』。柄本佑ってこんなにかっこよかったんだと、気になって検索しているんでしょう」(芸能ライターの山下真夏氏)

 そして今期、もう1本出演中の連ドラは、18日放送スタートの「心の傷を癒すということ」(NHK)で、こちらは柄本が主演。阪神・淡路大震災直後から被災者の心のケアに奔走した精神科医・安克昌さんをモデルにした作品で、柄本は“安さん”役を演じている。

「初回は高校と大学時代がメインでしたが、自分と向き合おうと揺れ動く心を非常に繊細に演じていました。佑さんの演技は一瞬無表情に見えることがありますが、でも実は、目の動きで細かな感情を凄くよく表現している。見ていて飽きない、むしろ見るほどにどんどん引き込まれる役者さんだな、と思います」(山下真夏氏)

 出演者はほかに尾野真千子(38)、濱田岳(31)、キムラ緑子(58)、近藤正臣(77)ら折り紙付きの演技派揃い。ネット上の感想も〈引き込まれました〉〈こういうドラマが見たかった!〉〈俳優陣がみんな達者で、安心して見ていられる〉〈全4話だなんてもったいない〉と、すこぶる好評である。

「佑さんの父の柄本明さんは『来た仕事は断らない』と周囲に話していたことがあるとか。日本の映画やドラマに欠かせない名優ですが、偉ぶらない気さくな方。自身が座長を務める『東京乾電池』の公演時には、劇場前に出てお客さまに腰を折って挨拶しています」(興行関係者)

 日本人なら誰もが知る名優を父に持つ。それは間違いなく大きなプレッシャーだろうが、もはや柄本はそれを軽々と超えているように見える。

「二枚目も三枚目も、不気味な役や不器用な人間にもなれる。以前は犯罪者役も多く、『怖い』とか『キモイ』という声もあったんですが、それは狂気を感じさせられるから。それが今は俳優の色気となって開花している印象ですね」(前出の興行関係者)

 今後ますます存在感を増していきそうだ。