世界を股にかける吉田兄弟! 津軽三味線の超絶テクニックを披露したスペシャルライブ

引用元:TOKYO FM+
世界を股にかける吉田兄弟! 津軽三味線の超絶テクニックを披露したスペシャルライブ

小籔千豊が新MCをつとめ、“ライブ音楽とビールが生み出すゆたかなひととき”をテーマに、あなたのすぐそばで素敵なアーティストたちが生ライブで生きた音楽を届けるTOKYO FMの番組「KIRIN BEER“Good Luck”LIVE」。1月4日(土)の放送には、津軽三味線奏者の吉田兄弟が登場しました。吉田兄弟は、兄の吉田良一郎さんと弟の吉田健一さんによる津軽三味線ユニット。超絶テクニックの三味線プレイで、伝統を重んじながら革新的な試みも続けており、海外でも高い評価を集めています。昨年でデビュー20周年を迎え、1月8日(水)にはニューアルバム『THE YOSHIDA BROTHERS』をリリースしました。

小籔は、三味線や和太鼓が並ぶセットを見て「厳かな、張り詰めた空気がありますね!」とビックリ。2人が世界でも活動していることを紹介し、「世界の人もビビり倒すでしょうね」と尋ねると、良一郎さんが「海外のみなさんだと、“チントンシャン”ってやさしい三味線をイメージする方が多いんですけど、津軽(三味線)は激しいのでビックリされる方が多いですね」とのこと。

さらにニューアルバムついては、健一さんが「過去の自分を振り返るという要素がありつつ、未来に何が残せるかっていう、その役目を果たしたいって思って。だから今回はバリエーションがすごく多いです」と語っていました。

ライブは1999年のデビューアルバム『いぶき』に収録の「モダン」からスタート。まずは2人だけの演奏で、見事なテクの早弾きによるスピード感で攻めていきます。2曲目「Intencion」になると和太鼓と尺八の2人が加わった4人編成の和楽器アンサンブルを聴かせます。ダイナミックなプレイを展開し、ライブならではのスリリングな演奏です。

続く「AIYA」は「津軽あいや節をアレンジして作った」という曲。和太鼓のビートに乗せて、2人の掛け合いによる三味線プレイを披露していき、軽快さも感じさせます。4曲目「風翔音『Fusion』」は再び2人だけの演奏になり、緩急のメリハリを付けたプレイが素晴らしく、本領発揮といえます。

後半になると「僕らは海外でも多く活動していますけど、海外で人気の高い曲です」という「STORM」。打ち込みのエレクトロビートと三味線を融合させたハイブリッドな試みの曲で、モダンでありつつ荘厳さも漂う演奏です。

さらに次の「Panorama」はロック的なギターリフを思わせる三味線の奏法が斬新な曲。そしてラストは「PRANA」。4人によるジャムセッション的な、スケール感にあふれた演奏を聴かせ、ライブは終了しました。 世界を股にかける吉田兄弟! 津軽三味線の超絶テクニックを披露したスペシャルライブ 白熱したライブで魅せる吉田兄弟 終了後、小籔は「弦を弾く“強い”と“弱い”がおもしろいですよね」と2人のテクニックについて尋ねると、良一郎さんが「小籔さん、わかっていらっしゃいますね。津軽はそれが特徴的で、音のレンジの幅広さがあって、これはなかなか音源にしにくいんです。やっぱり和楽器は生に勝るものはないんですよね」と語っていました。曲ごとにタイプの異なる演奏を披露し、彼らの三味線の奥深さを感じさせるライブとなりました。

Set List
1.モダン
2.Intencion
3.AIYA
4.風翔音『Fusion』
5.STORM
6.Panorama
7.PRANA